空室情報

2022/10/05テーマ:インタビュー,食のこだわり

塩と料理の関係~管理栄養士コラム~

エレガリオ神戸は神戸市中央区海岸通に位置する介護付き有料老人ホームです。近隣には大丸神戸店や元町商店街、ハーバーランドなどがあり、都市型生活を楽しみたいシニアの方にはうってつけの住環境の中、手厚い介護体制やこだわりの食事で安心のシニアライフをサポートします。

介護付き有料老人ホーム エレガリオ神戸は老人ホームには珍しい直営でご入居皆様にお食事をご提供しています。料理のコンセプトは「家庭の食卓の延長」。スライサーではなく包丁で食材を切ったり、調味料に頼らず出汁で味を引き立たせたりするなど、目に見えないところで「手間をかけた料理」をお出しし、ご入居者様にご好評をいただいております。また、管理栄養士も2名常駐しており、毎日食べても美味しく飽きがこず、栄養バランスが整ったお料理をご提供しております。

さて、今回はエレガリオ神戸のスタッフであり、ご入居者様の「食」と「健康」を支えている管理栄養士さんに塩と料理との関係についてお話をお伺いしました。こちらのブログでご紹介します。

栄養メッセージ ~塩と料理の関係~

10月に入り少しずつ暑さが和らいできました。夏場は汗をかくので普段よりも塩分の濃いものが食べたくなった方も、秋になりおさまってくる頃でしょう。
そこで今回は、塩分とエレガリオの料理についてお話させていただきたいと思います。

皆様、『塩』と聞くと何を連想されますか?塩を取りすぎると、高血圧の原因や様々ながんのリスクを高めることから意識される方も多いのではないでしょうか。しかし、塩はそれだけではありません。塩は料理の決め手であり、人が生きていく上でも欠かせない重要なものです。

人間の体は、適当な水分量が保たれていることで十分に栄養を吸収することができます。その水分量をコントロールしているのが塩です。さらに十分に栄養が吸収されないと細胞内の新陳代謝機能が衰え、肌が乾燥しやすくなったり、筋肉の収縮も弱くなって足腰も弱くなる原因となります。したがって、塩分も体にとって重要な成分であり、多すぎても少なすぎても体に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、味覚の一つである塩味(えんみ)はおいしいと感じられる許容範囲は大変狭く、薄すぎると美味しくなく、濃すぎると食べられないほどに感じます。一般的には、体液の塩分濃度0.9%と同じ程度の塩分濃度が調理の基本といわれており、お吸い物や汁物はこの濃度よりやや薄めの味付けをすると美味しく感じます。当館の汁物も、塩分濃度が0.8%になるよう塩分濃度計で測定してご提供しています。さらに主菜・副菜の味付けも、出汁を濃く取る、レモンや酢の酸味を効かすなど、食材や調理方法によって美味しくかつ塩分を控えるよう工夫しております。

しかし、塩味は個々の食事習慣や年齢による味覚の変化で個人差が大きく現れてしまいます。地域性や季節、体調によって感じ方も様々です。そのため、塩分の調整は料理においても健康面においても難しいとされているのです。エレガリオ神戸では、食塩摂取量の目標量とされている8g/日程度に設定して献立を立てています。エレガリオ神戸のバランスの取れた健康的な食事で、塩分と上手に付き合いましょう!

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【エレガリオ神戸のご案内】
エレガリオ神戸は神戸市中央区海岸通に立地。近隣には元町商店街、ハーバーランドがあり、お散歩気分で気軽にショッピングやお食事に出かけられアクティブな生活が楽しめる介護付き有料老人ホームです。
是非、ご見学だけでもお越しくださいませ♪

株式会社ユーキャン・ライフパートナー
介護付き有料老人ホーム エレガリオ神戸
〒650-0024 兵庫県神戸市中央区海岸通6丁目2番14号
フリーダイヤル:0120-82-7700
ホームページ:https://elegario.com

管理栄養士今村 陽子(イマムラ ヨウコ)

栄養はもちろんのこと、家庭料理をベースに季節感、郷愁、時代にも対応した献立作りを心がけています。ご入居の皆様は年齢の幅もありますが、それ以上に生活環境や嗜好等もお一人おひとりが大きく異なります。家庭料理でもこんな献立があるのかと興味を持って頂き、「これぞエレガリオ神戸の食事!」と思って頂けるように日々取り組んでいます。