介護付き有料老人ホーム　エレガリオ神戸は老人ホームには珍しい直営でご入居皆様にお食事をご提供しています。料理のコンセプトは「家庭の食卓の延長」。スライサーではなく包丁で食材を切ったり、調味料に頼らず出汁で味を引き立たせたりするなど、目に見えないところで「手間をかけた料理」をお出しし、ご入居者様にご好評をいただいております。また、管理栄養士も2名常駐しており、毎日食べても美味しく飽きがこず、栄養バランスが整ったお料理をご提供しております。

さて、今回はエレガリオ神戸のスタッフであり、ご入居者様の「食」と「健康」を支えている管理栄養士さんに秋の旬の食材である茸についてお話をお伺いしました。こちらのブログでご紹介します。

栄養メッセージ　～たかが茸、されど茸～

異常な猛暑が一段落し、過ごしやすく秋らしい日が多くなって参りました。「実りの秋、食欲の秋」。日々の食卓に旬のおいしい食材が並ぶ季節です。秋といえば、秋刀魚と言いたいところですが、一見、わき役で地味な存在でありながら、コロナ禍で実は「茸」こそがスーパーフードと言われている事をお話ししたいと思います。

「茸」の種類は400種類あり、食用としては約100種類と言われています。市場に出回るのは15種類位でまつたけ以外はほとんど人口栽培され、一年中入手可能な食材です。しかし、天然物はやはり9月～11月が旬になります。「茸」は野菜売り場で売られている為、野菜と同じ感覚で使う事が多いですが、実際には植物ではなく、菌類の仲間です。
茸の栄養価は様々ありますが、特に注目されるのは“菌活”と言われる腸内環境を整える働きや免疫力を高める働きが強い事です。栄養価ではタンパク質に注目がいきがちですが、腸内環境が悪いと、タンパク質はアミノ酸に分解されず、腸内吸収されず身体に利用される事もなく腸内のかすになるばかりです。腸の働きが活性化していれば、身体全体の調子も整い精神面も安定させてくれるので、腸を整える“菌活”はとても大事になります。その役割が「茸」です。

次に注目される点は脂溶性ビタミンであるビタミンＤを多く含む事です。ビタミンＤは骨を強くする事で知られていますが、本来日光を浴びれば体内合成できるものが特に外出が減ったコロナ禍では難しくなってきました。ここ数年では免疫力を調整する働きも注目され、ウイルスや菌に対して感染症の発症予防効果に期待されており、筋肉維持に関与することもわかってきました。

低カロリーで、料理のボリュームも増し、どんな献立にも使いやすく、様々な栄養が摂れる「茸」を当館ダイニングでも毎食いろんな方法で提供しております。わき役で地味な存在は今ではスーパーフード、「たかが茸、されど茸」、あなどれません。

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